【メリット】

・バリアフリー対応

マンションは「段差」がほとんどありません。

戸建ては、敷地から玄関までに階段があり歩きにくい、室内でも框が高い、2階への階段がつらいなど、「段差」に不便を感じることがありますが、マンションの敷地内はスロープがありフラットになっており、またエレベーターもあるので車イスなどを使うことになっても安心です。

・立地が良い

マンションは比較的便利な立地にあります。

立地が良いマンションであれば移動手段は電車・自転車・徒歩で住むので車は必要ありません。買い物や病院などに行く際、車に乗る必要がないので高齢になっても安心して暮らすことができます。

また立地が良いと築年数が経過しても価格が落ちにくく、売りやすいので資産価値の面でもメリットが高いといえます。

・セキュリティが強化される

ほとんどのマンションはオートロックや防犯カメラが設置してあるためセキュリティが高いです。また上階であれば侵入経路が限られるので空き巣などの被害も少なくなります。

管理人常駐のマンションであればさらに安心です。

・メンテナンスの負担が軽減される

戸建ては庭の手入れや外壁や屋根のメンテナンスを自分で行う必要がありますが、マンションの共用部は全て専門業者に委託するので、自分でメンテナンスをする必要ありません。

・充実した設備

マンションは、宅配ボックス、床暖房、浴室乾燥機、24時間対応のゴミ置き場など設備が充実しています。また大型のマンションになるとフィットネスジム、パーティルーム、ゲストルームなど共用施設が充実しているところもあり、快適な生活ができます。

【デメリット】

・管理費、修繕積立金、駐車場使用料がかかる

マンションは、管理費と修繕積立金が毎月かかります。車や自転車を所有している場合は駐車場代や駐輪代も発生します。

物件にもよりますが、月々3～4万円程度になるので、住宅ローンなどはこれらの費用を踏まえて考えましょう。

・管理規約の制約がある

マンション住民の安全や快適性を守るため「管理規約」があり、共用部の使用方法、ペットの飼育、楽器の演奏、リフォームの規定などがあります。

全てが自由に決められる戸建てと違い、マンションは管理規約のルールに従わなければなりません。

・隣人トラブルの可能性

マンションは隣人との距離が近いので戸建てよりもトラブルが起きやすいかもしれません。

特に注意が必要なのは騒音トラブルです。声や足音、扉の開閉音など日常生活で発生する音が思わぬトラブルになることもあります。

・持ち家の売却するタイミングに注意する

住み替えは、持ち家の売却資金を新居の購入資金にあてることがほとんどです。

そのため、先に持ち家を売却してから新居を探すのがおすすめです。

売り先行

今住んでいる家を売却後に新居を購入する方法です。

売り先行のメリットは、資金計画が立てやすく売り急ぐ必要がないので希望金額に近い価格で売却することが可能です。デメリットは、売却予定の家に住みながらなので購入希望者の内見時の立会い、タイミングによっては仮住まいの費用が発生することです。

買い先行

新居を先に購入してから、住んでいた家を売却する方法です。

買い先行のメリットは、新居に住めるので仮住まいの必要がありません。

また、住んでいた家をクリーニングしてから売却するので内見に立ち会う必要がありません。デメリットは、今までの家のローンが残っている場合はダブルローンになる期間がありますので、ある程度資金に余裕がある必要があります。

・売却を失敗しないために

信頼できる不動産会社に依頼

希望時期までに自宅を売却するためには、販路が広く集客できる実績の多い信頼できる不動産会社を選びましょう。

適正価格かどうか

価格が適正価格より高いと売却が難しくなります。

不動産会社によっては、売買仲介するために高く見積ることもありますので、適正価格を把握して販売価格を決めましょう。

売却スケジュールは余裕をもって

スケジュールに余裕がないと、売りたいがために不利な条件で売却することになるかもしれません。不利な条件で売ってしまったために資金繰りが狂ってしまう可能性があります。

新居探しのスケジュールも余裕をもって

住み替えにかかる期間は、平均３～６ヶ月と言われています。

売却までに２～３か月、その後新居探しに2~3か月などできるだけ余裕をもったスケジュールをたてましょう。

新居は必ず内見する

とくに戸建てからマンションへの住み替えは、住宅の環境は大きく変わります。

「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、下調べも必要です。

管理費や修繕積立金を確認

戸建ての場合は必用なかった費用がかかります。住宅ローンの他に毎月支払いが許容なのかどうか確認しましょう。

また、管理費と修繕積立金に滞納などがないか積立状況もあわせて確認しましょう。

マンションの管理規約を確認

マンションには管理規約があり、ペットの飼育やリフォームなどについて規約がありますので内容を確認しましょう。購入後にペットが飼えなかった、希望のリフォームができなかったなどこんなはずがなかったということにならないように注意して下さい。

周辺環境はどうか

不動産は環境で価値が決まります。

交通機関や買い物、医療施設へのアクセスなど、周辺環境の確認をしましょう。

特に老後の住み替えを計画している場合は、不慣れな土地に引っ越しする場合は注意が必要です。

家族構成に合わせたサイズ

子どもの独立など家族の構成がかわったため住み替えを検討している場合、広すぎる部屋を選ばないように注意しましょう。ダウンサイジングした部屋は掃除も楽になり、ムダな光熱費もかかりません。

いかがでしょうか？

戸建てからマンションへの住み替えに後悔しないためには「どうして住み替えをしたいのか」をしっかり目的決めましょう。

新しく購入検討するマンションがその目的を叶えることができるのかをしっかり確認してください。