古い家は間取りや設備も含め、往々にして住み辛いことがあります。
快適に家族みんなが住みやすい家にしたいけど「建て替え」と「リノベーション」のどちらがいいのか迷う方も多いのではないでしょうか?
そこで、建て替えとリノベーションそれぞれのメリット・デメリットや、どちらにしたらよいか迷った時の判断基準のポイントなどご紹介したいと思います。
そもそも建て替えとリノベーションの違いはなんでしょうか?
間取りを変えるくらいなら建て替えたほうがよいのでは?
リフォームの方がかなり安く済みそう・・・
こんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
それぞれの「定義」は以下の通りです。
建て替え
既存の住宅を基礎部分から取り壊して更地の状態にして、一から新しく建て替えること
老朽化で痛みが激しく、修復が難しいと判断されると建て替えの対象になる
フルリノベーション
既存の住宅の壁や床、天井をすべて取り払い、躯体をむき出しにしてから再び壁や床を作り直すこと
新しい住宅設備にするので新築と見間違うほど
基本的には建て替えは既存住宅の解体費用やその廃材処分費用がかかりますので、リノベーションより高くなります。
ただし、家の状態ではリノベーションより建て替えのほうが工事がサクサク進み費用が抑えられる場合もあります。
「間取り変更はリノベーションでは無理なんでしょう?」と思っていませんか?
リノベーションでも、スケルトンリフォームで間取りの変更をすることも可能です。
柱や骨組みなど、どうしても動かせない部分だけを残して、スケルトン状態にするリフォームの方法です。
構造上どうしてもできない間取りなどもありますので、希望を伝えて相談してみましょう。
さて、お住いの家は建て替えとリノベーションのどちらがいいか?
基本の判断基準を挙げてみます。
建て替えが向いているケース
・将来もずっと家を継いでいく人がいる
・柱や基礎などの構造体部分まで老朽化が進んでいる
リノベーションが向いているケース
・今後、長く住み続けるかわからない
・地盤の耐震性、シロアリの被害がない
今後もお子さんに引き継いだりして住み続けるのであれば建て替えもよいでしょう。
この先何年この家に住み続けるかなどによってもどちらがふさわしいかが変わります。
ライフスタイルに合わせて選択していきたいですね。
築年数だけでなく、あと何年住むのかも踏まえて考えてみると建て替えとリノベーションのどちらが向いているかが想像しやすいと思います。
築30年の家の場合
リノベーションがおススメです。
築30年ということは「新耐震基準」の建物なので、リノベーションをして適宜適切なメンテナンスを行っていけば、耐震性の面からみても問題ないでしょう。
築50年の家の場合
築50年の家は「旧耐震基準」の物件になります。
配管なども劣化がすすんでいるため、大掛かりな工事が必要になり、費用も高額になることが多いです。
リノベーションでは対応しきれないこともあり、建て替えを勧められることもありますが、将来的に後を継ぐ人がいない場合は、まずはリノベーション可能かどうか確認をしてもらうことをおススメします。
建て替えとリノベーション、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介いたします。
【建て替えのメリット】
・自由に希望通りの理想の間取りを作れる
リノベーションは、家の構造によりどうしても動かせない柱や壁などがあり、希望通りの間取りを作れないことがあります。
でも、建て替えは構造から設計できるので、自由度が高く希望通りの間取りが作れます。
【建て替えのデメリット】
・コストが高い
新築の費用と合わせて解体費用、撤去費用も掛かるのでコストが高くなります。
工事期間は仮住まいに住む必要がありますので、その費用も掛かります。
【リノベーションのメリット】
・建て替えと比べて工期が短い
リフォームは全て一から建て直す建て替えと比べると工期が短いのがメリットです。
・要件を満たすと税金の優遇になることがある
省エネ、バイアフリー、耐震、長期優良住宅化、同居対応など一定の要件を満たすリフォームを行う場合、自治体によっては補助金の対象になったり、所得税や固定資産税の優遇があります。
・家族の思い出を残すことができる
家の象徴だった梁や柱など残したいものを残すことができます。
思い出を残しつつ、機能性や見た目を新築のように新しくすることができます。
【リノベーションのデメリット】
・理想の間取りにできないことがある
構造によっては、水回りの位置を変えたり、希望の間取りにできないことがあります。
・補修費用が予算より高くなることがある
工事を進めていく中で、基礎に不具合が見つかったりした場合、その修繕などが予定外に必要になることがあります。
いかがでしょうか?
建て替え、リノベーションそれぞれのメリット・デメリットなどご紹介しました。
基礎がしっかりしていればそれを活かしてスケルトン工事を行えば、間取りの変更も可能な限りできますし、愛着のある家の思い出を残しつつ、設備などを最新のものに変えるとリノベーションでも新築のようになります。
家族と話し合い、ご希望をぜひお聞かせください。
ライフプランを考えて建て替えにするかリノベーションにするか考えてみてくださいね。
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