今回は、リノベーション物件のコンセプトの1つ、「ホテルライク」なスタイルについてご紹介いたします。
“ホテルライク”という言葉を耳にしたことはありますか?
一体、どのようなものなのか、具体的な仕様のご紹介も含めながらお伝えいたします。
“ホテルライク”とは、その文字の通りに、『ホテルのように洗練されたくつろぎの空間』を表現した内装デザインです。
家に一歩入った瞬間から、自宅がまるでホテルであるかのように。。。
優雅で洗練された空間を常に感じられるよう、一部分だけではなく家全体、内装からインテリアまで、センス良くトータルコーディネートをすることで、ホテルライクな空間を造り上げることができます。
ホテルライクな内装/インテリアの要素
・シック、モダン
・ミニマム
・くつろぎ/癒し
・洗練
・高級感
・上質
高級感がありつつも、くつろげる要素を取り入れることが、ホテルに滞在している時間のような“非日常感”を感じるポイント。
ホテルライクテイストは、以前に比べて家にいる時間が各段に長くなっている今だからこそ、おすすめしたい内装デザインの1つです。
■リビング/LDK■
広々と開放的で洗練された空間を意識することでリビング一帯にくつろぎの空間がうまれます。
天井高をできるだけ高くとり、全体の壁紙は白等の明るく清潔感のある色味であることがマスト。
壁の一部には落ち着いたグレー系や柄・織が入ったアクセントクロスを使用したり、エコカラットを貼って高級感と立体的な陰影をつけることで重厚感が出ます。
床も、フローリングではなく大理石調の床材を貼るとグッとホテルらしく高級感のある空間になります。
■寝室■
ホテルライクな寝室のポイントは「生活感のあるものを置かない、見せない=生活感を無くす」ことです。
そのためには収納スペースが不可欠。
ウォークスルーではなく、中が見えにくいウォークインタイプのクローゼットを併設するか、壁一面を使った収納や、ウォールシェルフを取付けることで日用品を収納でき、生活感を無くせます。
そして、壁と床の色はワントーンにまとめ、色を多用しないこともポイント。
リビングのアクセントクロス同様に、明るさを落としたクロスが良いですね。
もし部屋の暗さが気になる場合は
・室内窓
・間接照明
で明るさが確保され、高級感やオシャレ感をさらにプラスすることができます。
■水廻り■
一般的な自宅とホテルの室内で一番違う場所、それは[洗面所、バスルーム、トイレ]といった、水廻りではないでしょうか。
実際に日々、生活を送る自宅で毎日使用する水廻りを、ホテルのように整えられた状態に保つのは大変ですが、水廻りこそ「非日常」を感じるホテルライクなリノベーションの醍醐味。
ここにこだわることで、日々の生活をグレードアップさせることができます。
<洗面所>
・壁
防水機能のあるクロスではなくタイル貼り
・床
大理石調床材、もしくは石目調のフロアタイル
・洗面台
既成の一体型洗面台ではなく、陶器の洗面ボウル+色と質感を合わせた水栓、収納はウォールシェルフ。
<バスルーム>
洗面所からバスルームまでをトータルでコーディネートができたら最高です。
ユニットバスでも良いですが、洗面所とバスルームの仕切りをガラスドアにし、仕様する素材感を統一することで一体感がうまれます。
<トイレ>
お手入れも簡単なタンクレストイレで空間を広く取り、便器横や後ろのスペースには、床を照らす間接照明を施した収納や観葉植物をコーディネート。
そしてトイレをホテルライクにするにはなんといっても「壁」「床」の素材や質感が重要。
壁にはエコカラットや、古くは石垣に使われていた大谷石を貼ると和モダンな空間になりますし、床には大理石調床材や磁器質タイルを貼ることで、一気に上質な空間に仕上がります。
目線が低いトイレだからこそのポイントですね。
ホテルライクな空間にするためにぜひ取り入れていただきたいのが、天井・壁・床に光を当て、その反射光を利用する『間接照明』です。
間接照明は周囲を広く見せる効果もあり、部屋のコーナーや、スペースの広くない脱衣所やトイレ等に取り付けることで壁の境界をあいまいにし、奥行きや広さを感じられるようになります。
それでは、ホテルライクなお部屋にぴったりの間接照明をいくつかご紹介します。
<壁付け・家具付け>
天井や壁、床に近い部分の壁などに照明を取り付ける造作をした間接照明です。
調光機能をつけることで、明るさを加減しながら昼間と夜で違った雰囲気を楽しむこともできます。
実際のホテルの室内は、一般の住宅によく使われるシーリングライトのような室内全体を照らす直接照明はほとんど取り付けられていません。
玄関、パウダールーム、ベッド廻り、といった多くの場所には埋め込み型のダウンライトと合わせて、壁付け・家具付け型の間接照明が取り入れられています。
<フロアライト>
ホテルで過ごす寝る前のひと時のような、くつろいでホッとできる空間にはフロアライトが大きな役割を果たします。
・天井を照らすタイプ
・上下に柔らかい光が漏れるタイプ
・足元を照らすタイプ 等
様々な仕様とデザインのものがありますので、部屋のテイストや場所に合ったものを選び、壁付け・家具付けの間接照明とセットで使うと、更にホテルライクな部屋に近づきます。
そして、光を反射させる面の材質・素材や照明の仕様によってもいろいろな表情を生み出すことができ、柔らかい光で室内を照らすため、リラックス効果も高くオシャレ度も抜群です。
<テーブルランプ>
ベッドサイドや、チェスト、カウンターの上に気軽に置けるテーブルランプは、インテリアとしての機能だけでなく、室内にぽっと灯る明かりがリラックス効果をもたらします。
ホテルライクなテーブルランプの置き方のコツは、シンメトリー(対象)な配置。
同じデザインのランプをシンメトリーに置くだけで、その場の雰囲気に統一感がうまれ、日常から非日常へと変化します。
ホテルライクなリノベーション物件のポイントは、広い空間と、色と素材感のこだわり、そして生活感を出さないための収納の工夫と照明です。
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