ホームインスペクション(住宅判断)ってご存知ですか?
中古物件の売買をする時にぜひ活用していただきたい比較的新しいサービスツールです。
住宅に精通した住宅診断士が、第三者的な立場から、住宅の経年劣化具合や、改修が必要な箇所の確認、改修時期やおおよその修繕のコストなどを見極め、アドバイスを行う業務です。
あまり聞きなれない「ホームインスペクション(住宅診断)」についてご紹介致します。
ホームインスペクション(住宅診断)とは、一般的に売買契約をする前に行うもので、住宅購入を失敗しないために住宅購入相談や、物件に不具合がないか?など原因調査をしたり、アドバイスをくれるサポート業務になります。
中古物件だけでなく、新築戸建てや、いま住んでいる自宅の住宅診断や検査も可能です。
アメリカや欧米では、ホームインスペクション(住宅診断)は一般的であり、何十年も前からほとんどの不動産取引で活用されていて常識となっている業務です。
日本でも2018年4月より中古物件売買の時に、ホームインスペクション(住宅診断)については不動産業者が売主や買主に説明をすることが義務化されました。
ホームインスペクション(住宅診断)にはいろいろな業者が参入しているので、売買取引に関係ない第三者の立場で調査をしてもらうことをオススメします。
不動産会社などが調査することもありますが、自身で信用のおける中立の立場の会社にお願いする必要があります。
アメリカや欧米では何十年も前からホームインスペクション(住宅診断)が行われているとご紹介しましたが、やはりその長い歴史の中では、虚偽が問題になったものもあるからです。
例として
・売主側と癒着している会社が行っていた
・リフォームをする会社が修繕の必要のない場所を指摘してきた
・ホームインスペクション(住宅診断)で判明したはずの不具合を隠していた
などが実例としてあります。
このような事態にならないためにも、中立な第三者の立場で調査をして、正しい不具合の報告や、アドバイスをしてくれる業者を選別しましょう。
改めてホームインスペクションとはどんなサービスなのかをおさらいしてみます。
ホームインスペクションは、見た目だけでは分からない建物の不具合を住宅診断士が調査をする業務です。
住宅診断士は「中立な第三者の立場」で調査をし、住宅の不具合や、修繕が必要な箇所を隠さずお客様へ伝えるサービスです。
前項で述べていますが、ホームインスペクターが慣例的に行われているアメリカでは、かつて中立な立場であるはずの住宅診断士と不動産業者の癒着が社会的に問題となり、不動産業者からの住宅診断士の紹介を禁止している州もあります。
欧米でも、売主が行ったホームインスペクションは信用がならないため、買主が行うべきという考えが往々としてあります。
日本ではまだまだホームインスペクションは一般的ではありませんが、2018年に不動産を取り扱う会社でホームインスペクションを斡旋する告知をすることが義務化されたことから、少しずつ認知されるようになってきました。
自身で信頼のおける中立な立場の第三者の住宅診断士を選ぶのがベストでしょう。
ホームインスペクションを行ったら、施工会社や不動産会社から、「面倒」だったり、あまり良くない印象をもたれてしまうのではないかと心配される方もいますが、心配には及びません。
ホームインスペクションを活用することで、施工会社や不動産会社とのトラブルを未然に防ぐことができるのが一番のメリットでしょう。
素人では判断が難しかったり、気になった小さいことも「言いにくいな・・」と我慢してしまったり。
なにより住宅購入前の内覧会など短い時間で、床下や設備まで不具合に気づくことはほぼ不可能です。
住宅診断士がしっかりと伝えてくれれば、引渡し前にしっかり修繕をしてくれるでしょう。
住宅購入時の強い味方になってくれますよ。
ホームインスペクションは、安心して物件を購入するためのツールのひとつです。
病院で出た診断結果や、今後の治療方針について納得できないときにセカンドオピニオンを使うことは今や当たり前になりました。
ホームインスペクションも同じで、住まいのセカンドオピニオンです。
例えば売主が提示したものが心配だったら、自身が信頼を置ける住宅診断士にお願いしてホームインスペクションを依頼しましょう。
床下や屋根裏など見えない箇所も、専門家に確認してもらえれば、この先何十年も安心、納得して暮らすことができますね。
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