不動産投資は魅力的な収益をもたらす可能性がありますが、同時にリスクも伴います。
投資を成功するためには、リスク要素を理解し、それに対する対策を講じることが重要です。後編では不動産投資における主なリスクと対策について解説します。
空室リスク
不動産投資において最大のリスクは「空室」です。
空室は、家賃収入が得られないだけではありません。
ローンの返済や管理費なども支払わなければなりません。
対策
利便性の良い場所(買い物、駅、バス停などが近い)を選び、ワンルームマンションなど1~2人向けの間取りは需要が期待できます。
また人口が増えているエリアも入居者が決まりやすいのでリスクが軽減できます。
家賃滞納
空室リスクとともに、注意が必要なのは家賃の滞納です。
入居者がいても家賃収入がなく長く続くと赤字経営になります。
対策
入居審査で年収や勤続年数などを厳格に行いましょう。
また連帯保証人や家賃の保証会社を利用することで回避できます。
維持管理費用の必要性
不動産を所有する場合、定期的な維持管理や修繕にかかる費用が発生します。
また、固定資産税やローン返済などの経費も支払わなければなりません。
これらの維持費用は、入居者の有無に関係なく必要です。
対策
新築物件や築年数が浅い物件を選ぶことで、修繕費用の発生を遅らせることができます。
信頼できる管理会社を選び、効果的なコスト管理と適切な維持管理を行うことが重要です。
家賃の低下
不動産投資においては、建物の老朽化や需要の変動により家賃が低下する可能性があります。これにより収益が減少し、赤字リスクが高まる場合もあります。
対策
建物の老朽化が進んだ場合には、定期的な修繕やリフォームを行うことで家賃低下リスクを軽減できます。
ニーズの高い物件を選ぶことで、需要が安定し家賃低下のリスクを減らすことができます。
災害リスク
不動産投資は、火災や地震などの自然災害に見舞われるリスクも考慮しなければなりません。特に、木造住宅などは災害時に大きな被害を受ける可能性があります。
対策
災害リスクに対する対策としては、以下の点に留意することが重要です。
耐震性や耐火性の高い新しい建物を選ぶことで、被害を最小限に抑えることができます。
火災や地震保険に加入することで、万が一の際に財産を保護することができます。
流動性の低さ
不動産投資は他の投資形態、例えば株式投資と比べて流動性が低いという特徴があります。これは、物件を売却するときに時間がかかることや、適切な価格で売ることが難しいことを意味します。
万が一、緊急に現金が必要になった場合、資産を素早く現金化することが難しいです。
管理とメンテナンス
不動産は、所有者が適切な管理とメンテナンスを行うことが求められます。
これには、定期的な修繕や改修、賃貸物件の場合はテナントの対応など、時間とコストがかかります。
これらの費用は、投資の利益を食いつぶす可能性もあります。
不動産市場の不確定性
不動産市場は経済状況や地域の人口動態、さらには自然災害などに大きく影響を受けます。これらの要素は予測することが難しく、価格の変動やレンタル需要の低下など、投資にリスクをもたらす可能性があります。
高額な初期投資
不動産投資には高額な初期投資が必要となる場合が多く、そのハードルは初心者投資家にとっては大きな障壁となり得ます。
また、不動産投資はしばしばローンを利用して行われるため、金利の変動によるリスクも考慮しなければなりません。
不動産投資は、長期的に物事を考えられる人がむいています。
物件を購入してから維持・管理が必要であり、長期的に考えないと収支が見てません。
株など他の投資に比べて、長期的に計画が必要です。
また行動力と決断力も必要です。
物件を探す、入居者を決める時、ローンを組むときなど決断力、なかなか行動せず先延ばしにする人は不動産投資には向きません。
投資はすべてリスクがつきものです。
リスクを理解した上で行いましょう。
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